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新春 合同特別講演会レポートとYoutube限定公開のご案内

アセットコンサルティング営業部ブログ

 

 

平素より、大変お世話になっております。今回は、サポートチームが担当させて頂きます。

 

 


 

 

先日、弊社が加盟しております、「ネットワーク88」会員主催による新春 合同特別講演会が開催されました。

 

本講演は例年1月下旬頃、毎月お届けしている「耳寄り情報」でもおなじみの不動産市況アナリスト幸田昌則先生をお招きして開催され、大変ご好評頂いております。今年は昨年同様、会場・オンライン同時開催となり、多くの方にご参加頂きました。ご参加くださった皆様、改めまして誠にありがとうございました。

 

さて、本年度のテーマは、

 

2023 年の不動産市場展望

インフレと格差社会の影響が強まる

 

私も聴講させて頂きましたので、ここにその内容の一部をレポートさせていただきます。

 

 


 

 

最新の市場動向

 

 

インフレの影響

新築マンションの供給戸数は、都心部での需要は引き続き根強いものの、それ以外では減少傾向にある。価格の高騰で購入できる客層が限られ、やや完成在庫が目立ってきている。建築費も、コロナ化による資材不足・コスト高の影響を受け、うなぎ上りになっている。そこにさらにインフレの影響が加わり、コロナ禍による暮らし方の変化と低金利に追い風を受け高まっていた住宅需要は減速傾向に入った。

 

デジタル社会が普及し市場を変えた

コロナ禍の長期化により、暮らし方・働き方には大きな変化がもたらされた。デジタル化の進行・定着によりオフィスや店舗などの空間の需要が減り、空室率が高まり賃料に影響を与え、収益力が弱まった。一方、物流施設・データセンターの需要と供給は急速に活発化した。しかしながら、過去のホテル供給過剰による在庫滞留化の例のように、やや供給過剰により在庫が生まれ、地域格差が出ている傾向もみられる。また、リモートワークの普及により、避暑地やリゾート地、都心等では富裕層によるセカンドハウスの需要も増加した。

 

格差社会がさらに進行

コロナ禍と円安の二点により、追い風を受けた人と逆風を受けた人で大きな格差が生まれ、二極化した。今後、インフレによってさらなる拡大が見込まれる。富裕層が消費を支える一方で、生活保護受給者は増えている。富裕層の中では、コロナ禍で海外旅行や食事での消費が制限されたことから「金余り」が起き、不動産投資も活発化している。年齢別の金融資産の総額でみると、高齢者の保有資産が増加し、世代間格差も目立ってきている。

 

地価動向

ピークアウトの傾向にある。銀座は2019年、丸ノ内や青山では2020年ごろを境にゆるやかに下がり始めている。福岡市や京都市、札幌市などの地方商業地は急上昇が目立ったが昨年ごろにピークを打ち、今後下がり始めることが想定される。この点でも、ほぼ地価が変わらなかったエリアと急上昇したエリアで大きな格差が生まれた。今年はさらなる転換期になることも予想される。

 

 

上記のように、昨今の不動産市況はコロナ禍やウクライナ戦争をはじめとした社会情勢、円安やインフレ、金融機関の動向、そして高齢化社会に大きな影響を受けて日々変化しており、その傾向はしばらく続いていくと言えそうです。皆様の資産を守り、人生をより豊かにするうえで適切なご提案ができるよう、わたくしどもも社会の変化を敏感に感じ取り、学んでいく所存です。

 

 

 

 


 

 

現在、2月末までの期間限定で本講演のアーカイブ動画がYoutubeに限定公開されております!

 

上記にレポートさせて頂いた「最新の市場動向」に加え、「今後の市況予測」、「これからの視点」という充実した内容となっております。市場の転換期といえる昨今において、新たな一年を展望する一助となれば幸いです。

ご興味のある方は、下記の問い合わせ先より資料とURLをご請求くださいませ。

 

【 ご予約・お問い合わせhttps://move-up.co.jp/contact/ 】

 

 


 

 

【講師のご紹介】

 

 

幸田 昌則(こうだ まさのり)

 

・プロフィール

…ネットワーク88代表。福岡県出身。九州大学法学部卒。不動産市況アナリスト。不動産市場の分析や市況予測を行なっており、その正確さには定評がある。また、不動産経営者への経営コンサルタントとしても活躍。多くの不動産業者を指導している。不動産業界団体や、資産家・経営者を対象とした講演も多い。 著書に『不動産これから10年のトレンド』『不動産で豊かになる10年先の読み方』『リクルート・ 江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』など多数ある。2021年1月に、新著『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版)を上梓。

 

・著書…

2021年『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版社)

2013年 『リクルート・江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』 (週刊住宅新聞社)

2012年 『東日本大震災後の 不動産の鉄則』 (日本経済新聞出版社)

2011年 『不動産で豊かになる10年先の読み方』(日経プレミアシリーズ)

1999年『不動産これから10年のトレンド』(日本経済新聞出版)など