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新春 合同特別講演会レポートとYoutube限定公開のご案内

アセットコンサルティング営業部ブログ

 

 

平素より、大変お世話になっております。今回は、サポートチームが担当させて頂きます。

 

 


 

 

先日、弊社が加盟しております、「ネットワーク88」会員主催による新春 合同特別講演会が開催されました。

 

本講演は例年1月下旬頃、毎月お届けしている「耳寄り情報」でもおなじみ、市況の明快な分析で評判の不動産市況アナリスト幸田昌則先生をお招きして開催され、大変ご好評頂いておりましたが、今回はコロナ禍の影響および緊急事態宣言の発出を考慮し、初のオンラインセミナー形式での開催となりました。
参加者の方々に直接お目にかかれなかったのは大変残念ではありましたが、当日は悪天候で寒さが厳しかったこともあり、ご自宅でゆっくりご聴講頂けた点ではよかったのではないかと思います。また、内容につきましても、新たな一年を展望する上で非常に参考になったとのお声を頂戴しております。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。

 

さて、本年度のテーマは、

 

2021 年の不動産市場展望

コロナ禍で市場はどう変化し、どうなるのか?

 

私も聴講させて頂きましたので、ここにその内容の一部をレポートさせていただきます。

 


 

 

最新の不動産市況動向

 

不動産市況は、超低金利+アベノミクスによって大活況の様相を呈し、2018年秋ごろにピークを打っていました。その後、不正融資などが問題になった時期を機に、金融機関による選別融資が顕著になり、ゆるやかな減速傾向の中で今回のコロナウイルス流行がありました。それにより不動産市況はどのような影響を受けたのでしょうか。

 

【コロナ禍がもたらした影響】

 

格差社会の進行
 自粛生活などにより使い道が減った富裕層の資金は
 不動産や株、金に流れ込み、価格の上昇・高止まりが起きた。

 

デジタル社会の進展
 非接触の推奨→テレワークの進行・在宅時間の増加などにより、
 住宅に関心が向いた。住み替え需要やリフォーム需要が増大し
 都心→郊外への移動も増えた。

 

景気の悪化
 業界・企業により差が顕著。二極化現象が起きた。
 移動・集会・対話の自由が制限されたことにより
 人生観・生活観に変化が生じたことに起因。

 

 

【市場による明暗の差】

 

住宅市場
テレワークの進行・在宅時間の増加などによる住み替え需要の拡大により追い風を受け、6月以降V字回復した。持ち家だけでなく、賃貸市場においても同様の傾向。テレワークスペースを設けられる広い家への住み替えや、移動の必要性の現象・所得の減少により都心→郊外や駅近→駅距離のある立地への移動も増えた。

 

オフィス・店舗
リモートワークの進行により、必要性が弱まり、縮小・移動が増加。空室が急増。特に繁華街はテナントの退去や減額要請が目立ち、厳しい状況。収益性の下落により、商業地の地価上昇にも急ブレーキがかかり、特に銀座に代表されるこれまで伸びてきた中心部は顕著に下がっている。

 

物流施設
ネットショッピング需要の拡大により、全国的に急速な需要拡大。供給上昇を上回る需要上昇により空室はほとんどない。

 

ホテル等の宿泊施設
大きな逆風を受けた。緊急事態宣言下でさらに厳しくなっている。売りホテルが全国的に急増。50億円以上の大規模ホテルや、新築・築浅ホテルも目立つ。

 

投資
好調。背景には続く超低金利と、外出自粛により富裕層のお金を使う場が減ったことがある。不動産や株式、金など資産の分野はインフレ気味になっている。ただし、金融機関の選別融資は続いており、新規購入よりも資産家の買い増しが目立つ。不動産は、希少価値や資産性を重視する傾向にあり、そういった物件は品不足気味。

 

 

上記のように、コロナ禍がもたらした影響により、追い風を受けた業界と逆風を受けた業界で大きく明暗が分かれているのが最新の市況です。

 

実際に当社でも、このような社会情勢の中、ありがたいことに多くのお問合せを頂いております。また、希少価値・資産性の高い物件は引き続き非常に動きが早いということも、日々身をもって感じているところです。

現在、当社がご紹介させて頂いている物件は、単身者がメインターゲットとなる駅近ワンルームが中心ですが、今後現在のようなテレワーク推進・移動機会の減少がますます進めば、賃貸ユーザーの方々の間取りや立地ニーズにも変化が生じてくるかもしれません。常に市場のニーズにアンテナを張り、敏感に感じ取りながら、今後も皆様にさまざまな情報提供をさせて頂きたいと思います。

 

 


 

 

現在、2月末までの期間限定で本講演のアーカイブ動画がYoutubeに限定公開されております!

 

※追記:Youtubeでのアーカイブ動画配信は終了しました。
 ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
 次回以降の開催のお知らせ等につきましては、
 また当社Webサイトやメールマガジンにてご案内させていただきます。

 

上記にレポートさせて頂いた「最新の不動産市況動向」に加え、「今後の市況予測」、「これからの留意点」という充実した内容で、誰もが予想しえなかったコロナ禍において、新たな一年を展望する上での貴重な情報提供の機会となるかと存じます。

ご興味のある方は、下記の問い合わせ先より資料とURLをご請求くださいませ。

 

【 ご予約・お問い合わせhttps://move-up.co.jp/contact/ 】

 

 


 

 

【講師のご紹介】

 

 

幸田 昌則(こうだ まさのり)

 

・プロフィール

…ネットワーク88代表。福岡県出身。九州大学法学部卒。不動産市況アナリスト。不動産市場の分析や市況予測を行なっており、その正確さには定評がある。また、不動産経営者への経営コンサルタントとしても活躍。多くの不動産業者を指導している。不動産業界団体や、資産家・経営者を対象とした講演も多い。 著書に『不動産これから10年のトレンド』『不動産で豊かになる10年先の読み方』『リクルート・ 江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』など多数ある。2021年1月に、新著『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版)を上梓。

 

・著書…

2021年『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版社)

2013年 『リクルート・江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』 (週刊住宅新聞社)

2012年 『東日本大震災後の 不動産の鉄則』 (日本経済新聞出版社)

2011年 『不動産で豊かになる10年先の読み方』(日経プレミアシリーズ)

1999年『不動産これから10年のトレンド』(日本経済新聞出版)など