新春 合同特別講演会レポートとYoutube限定公開のご案内

平素より、大変お世話になっております。今回は、サポートチームが担当させて頂きます。
先日、弊社が加盟しております、
「ネットワーク88」会員主催による新春 合同特別講演会が開催されました。
本講演は例年1月下旬頃、毎月お届けしている「耳寄り情報」でもおなじみの不動産市況アナリスト幸田昌則先生をお招きして開催され、大変ご好評頂いております。今年は昨年同様、会場・オンライン同時開催となり、多くの方にご参加頂きました。ご参加くださった皆様、改めまして誠にありがとうございました。
さて、本年度のテーマは、
2026年の不動産市場はどうなるか?
―「所得と資産」の格差拡大を反映した動きに ―
私も聴講させて頂きましたので、ここにその内容の一部をレポートさせていただきます。
最新の市場動向と今後の市場環境
講演では、インフレや金利上昇だけでなく、所得・資産格差や建築コストの高騰、さらには国際情勢まで含め、不動産市場を取り巻く環境が大きく変化していることが解説されました。今回は、その中でも印象に残ったポイントをご紹介します。
・インフレは一時的ではなく、今後も続く可能性
講師は、現在のインフレは短期間で収束するものではなく、一定期間継続する可能性が高いとの見方を示していました。建築資材価格や人件費の上昇が続いていることから、新築住宅の価格は簡単には下がらない状況です。一方で住宅購入者の負担は大きくなり、住宅需要は徐々に中古住宅や賃貸住宅へシフトしていくと考えられています。また、ここ数年は賃料の上昇も目立ち始めており、住宅市場全体がインフレの影響を受けていることを実感しました。
・「所得」と「資産」の格差が不動産価格にも反映される時代へ
今回の講演で特に印象的だったのは、「所得格差だけではなく資産格差が市場を左右する」という考え方です。コロナ禍やインフレを経て、資産を保有する層とそうでない層との格差は拡大しています。その結果、不動産市場でも価格の二極化が進み、購入できる層と難しい層がより明確に分かれていくとの説明がありました。富裕層では希少性の高い物件や利便性の高いエリアへの需要が引き続き強く、一方で一般層では価格を重視する傾向が強まるなど、消費行動にも違いが見られるとのことでした。
・企業活動の変化が新たな不動産需要を生み出す
産業構造の変化も、不動産市場に大きな影響を与えています。データセンターや半導体関連施設、物流施設などの需要は引き続き高く、企業による不動産取得や開発も活発です。また、人手不足への対応として、社員寮や福利厚生施設の整備を進める企業も増えており、企業ニーズが不動産市場を支える場面も増えているとの説明がありました。
・地価は「全体」ではなく「場所」で見る時代
地価についても、地域による格差がさらに広がるとの見方が示されました。駅近や利便性の高いエリアでは価格が維持・上昇する一方、それ以外の地域では下落傾向が見られるケースも増えています。特に地方の住宅地では下落が目立つ一方、大都市圏の人気エリアでは引き続き需要が集中しており、「地価が上がる・下がる」ではなく、「どこが上がるのか」を見極めることが重要であると感じました。
・金利上昇と建築コスト高騰を前提に考える
今後の不動産事業では、建築コストがすぐに下がることは考えにくく、資材価格の高止まりや人手不足が続くことを前提に事業計画を立てる必要があります。また、金利上昇によって保有コストも増加するため、収益性の確保や出口戦略まで見据えた投資判断がより重要になるとの説明がありました。再開発や建築計画についても、採算性の見直しを迫られるケースが今後増えていく可能性があります。
・中古住宅・賃貸市場への注目
住宅価格や住宅ローン金利の上昇により、新築住宅だけでなく中古住宅や賃貸住宅への需要は今後さらに高まると予想されています。また、保有コストの増加を背景に、オーナーによる賃料改定や住み替えの動きも活発化する可能性があり、賃貸市場も引き続き注目すべき分野であると感じました。
・国際情勢も不動産市場に影響
講演では、中国経済の減速や日中関係など海外情勢についても触れられました。長期的な景気動向や企業業績への影響を通じて、不動産市場にも波及する可能性があるため、国内要因だけでなく海外経済にも目を向ける必要があるとのことでした。
今回のセミナーでは、「インフレが続く時代に、不動産市場はこれまで以上に二極化が進む」という点が繰り返し強調されていました。価格が一律に上がる・下がるという時代ではなく、エリアや物件の特性、購入者層によって市場の動きは大きく異なります。また、建築費や金利の上昇を前提とした事業計画や、中古・賃貸市場への視点を持つことが、今後ますます重要になっていくと感じました。市場環境は大きく変化していますが、その変化を正しく捉えることが、不動産活用や投資の判断において重要なポイントになるでしょう。
皆様の資産を守り、人生をより豊かにするうえで適切なご提案ができるよう、わたくしどもも社会の変化を敏感に感じ取り、学んでいく所存です。

現在、2月末までの期間限定で本講演のアーカイブ動画がYoutubeに限定公開されております!
※追記:公開は終了しました。
上記にレポートさせて頂いた「最新の市場動向」に加え、「今後の市況予測」、「今後の対応策」という充実した内容となっております。市場の転換期といえる昨今において、新たな一年を展望する一助となれば幸いです。
ご興味のある方は、下記の問い合わせ先より資料とURLをご請求くださいませ。
【 ご予約・お問い合わせ:https://move-up.co.jp/contact/ 】
【講師のご紹介】

幸田 昌則(こうだ まさのり) 氏
・プロフィール
…ネットワーク88代表。福岡県出身。九州大学法学部卒。不動産市況アナリスト。不動産市場の分析や市況予測を行なっており、その正確さには定評がある。また、不動産経営者への経営コンサルタントとしても活躍。多くの不動産業者を指導している。不動産業界団体や、資産家・経営者を対象とした講演も多い。 著書に『不動産これから10年のトレンド』『不動産で豊かになる10年先の読み方』『リクルート・ 江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』『アフターコロナ時代の不動産の公式』など多数ある。2024年3月に、新著『不動産バブル 静かな崩壊』(日本経済新聞出版)を上梓。
・著書…
2024年『不動産バブル 静かな崩壊』(日本経済新聞出版社)
2021年『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版社)
2013年 『リクルート・江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』 (週刊住宅新聞社)
2012年 『東日本大震災後の 不動産の鉄則』 (日本経済新聞出版社)
2011年 『不動産で豊かになる10年先の読み方』(日経プレミアシリーズ)
1999年『不動産これから10年のトレンド』(日本経済新聞出版)など