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新春 合同特別講演会レポートとYoutube限定公開のご案内
平素より、大変お世話になっております。今回は、サポートチームが担当させて頂きます。
先日、弊社が加盟しております、「ネットワーク88」会員主催による新春 合同特別講演会が開催されました。
本講演は例年1月下旬頃、毎月お届けしている「耳寄り情報」でもおなじみの不動産市況アナリスト幸田昌則先生をお招きして開催され、大変ご好評頂いております。今年は昨年同様、会場・オンライン同時開催となり、多くの方にご参加頂きました。ご参加くださった皆様、改めまして誠にありがとうございました。
さて、本年度のテーマは、
2025年の不動産市場はどうなるか?
インフレ・金利 変化する環境への対処法
私も聴講させて頂きましたので、ここにその内容の一部をレポートさせていただきます。
最新の市場動向と今後の市場環境
・インフレ経済への転換と市場の変化
長年続いたデフレ経済からインフレ経済への移行により、住宅・不動産市場は大きな転換期を迎えている。これまでの需要拡大と価格高騰の流れに終止符が打たれ、市場の実態や現状が変化している 。住宅市場では、新築の価格高騰が進みすぎた結果、一般消費者には手の届かない価格帯となり、中古志向が進んでいる。また、賃貸市場においては好立地を中心に家賃が上げ局面となっているが、店舗やオフィスは上がりにくい傾向にある。
・高齢者の増加・若年層の減少
高齢化の進展や人口減少が、不動産市場に構造的な変化をもたらしている。特に、地方や郊外エリアでは空き家問題が深刻化し、都市部でも住宅ニーズの多様化が進んでいる。賃貸市場では、高齢者施設のニーズが高まり、都市部では富裕層向けに高価格帯の物件も出ている。投資用物件の市場においては、今後さらに相続対策・節税対策のニーズが高まる傾向が見込まれる。
・格差社会のさらなる進行
所得や資産、生活水準の格差はさらに拡大しており、不動産の購入においても、一部の富裕層が住宅だけでなく二拠点居住、投資用、相続対策などさまざまなニーズで求める一方、所得が安定しない若年層・単身世帯などにとっては手が届きにくい現状になっている。また、地域的な格差としては、都市部の人気エリアは価格が上がり続け富裕層中心の市場になる一方、郊外や地方では空き家や売れ残り物件が増加し「買い手不在」の状態となっている。
・デジタル化と不動産業界の変革
コロナ禍を契機にデジタル化が進展し、不動産業界にも急激な変化がもたらされている。オンラインでの物件探しや契約手続きが一般化し、業界全体のビジネスモデルが見直されつつある。
・金融動向の変化
長期にわたる超低金利政策が転換し、金利の上昇が徐々に進行している。建築費の高騰も相まって、新規住宅供給の減少が予想されている。また、金融機関は、融資対象を厳選する「選別融資」の姿勢を強めていおり、これにより信用力の高い富裕層や高所得者層への融資は継続される一方で、中低所得層や信用力の低い層への融資は抑制され、不動産市場の二極化が進行している。
上記のように、昨今の不動産市況はインフレや不安定な為替、金融機関の動向、そして高齢化社会に大きな影響を受けて日々変化しており、その傾向はしばらく続いていくと言えそうです。皆様の資産を守り、人生をより豊かにするうえで適切なご提案ができるよう、わたくしどもも社会の変化を敏感に感じ取り、学んでいく所存です。
現在、2月末までの期間限定で本講演のアーカイブ動画がYoutubeに限定公開されております!
※追記:公開は終了しました。
上記にレポートさせて頂いた「最新の市場動向」に加え、「今後の市況予測」、「今後の対応策」という充実した内容となっております。市場の転換期といえる昨今において、新たな一年を展望する一助となれば幸いです。
ご興味のある方は、下記の問い合わせ先より資料とURLをご請求くださいませ。
【 ご予約・お問い合わせ:https://move-up.co.jp/contact/ 】
【講師のご紹介】
幸田 昌則(こうだ まさのり) 氏
・プロフィール
…ネットワーク88代表。福岡県出身。九州大学法学部卒。不動産市況アナリスト。不動産市場の分析や市況予測を行なっており、その正確さには定評がある。また、不動産経営者への経営コンサルタントとしても活躍。多くの不動産業者を指導している。不動産業界団体や、資産家・経営者を対象とした講演も多い。 著書に『不動産これから10年のトレンド』『不動産で豊かになる10年先の読み方』『リクルート・ 江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』『アフターコロナ時代の不動産の公式』など多数ある。2024年3月に、新著『不動産バブル 静かな崩壊』(日本経済新聞出版)を上梓。
・著書…
2024年『不動産バブル 静かな崩壊』(日本経済新聞出版社)
2021年『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版社)
2013年 『リクルート・江副浩正から学んだ「成長の経営哲学」』 (週刊住宅新聞社)
2012年 『東日本大震災後の 不動産の鉄則』 (日本経済新聞出版社)
2011年 『不動産で豊かになる10年先の読み方』(日経プレミアシリーズ)
1999年『不動産これから10年のトレンド』(日本経済新聞出版)など