企業の理念を真剣に考える機会を得たのは前職時代の経営研修会の時でした。

当時、経営に無知な部長として参加した私にとって、良い経営は理念からと、熱く語る会計事務所代表の講師の話はとても大きな衝撃となりました。

実際、自社の理念をその場で考案することになりましたが、理念づくりは難しく、そう容易いことではありませんでした。研修も3日目の最終日を迎え、試行錯誤の末ようやく講師から合格点をもらうことができました。

その時の理念は要約すると「地域から愛され、信頼される企業」です。

研修後、社長とも相談し、当時の会社の企業理念とすることになりました。

その後、沸々と私の心に変化が生じてきました。自分自身の想い、やりたいことを真に実現させるためには自分の会社を興し、社長になることではないかと、自分の心の中に問いかけるようになりました。振り返ると、その研修会で理念を懸命に考えたことが独立への道を開いたのだと感じています。

私の仕事の原点は新人の営業マン時代、ご案内した新築一戸建ての現場で歓喜する開業間もない歯科医のお客様家族の姿です。初契約になったその体験は私に不動産の仕事の意味と意義を教えてくれたのかもしれません。以降、私のモチベーションは、何よりもお客様に喜んでもらえる不動産を見いだし、提供していくことになりました。

初契約の体験が仕事の原点となり、そして私の想いとなり、当社の企業理念になりました。経営者としてまだまだ未熟な私ですが、沢山の良きご縁をいただき、様々なことを学び、また多くの失敗を重ねながらも、経営の根幹は理念であると確信しています。

今後とも、社員とは企業理念で繋がり、良い仕事を共にしていきたいと考えています。

最近、コーポレートサイトをリニューアルいたしましたが、トップページに掲げています「人が喜ぶ、街が喜ぶ。」という言葉は当社の想いと目的を凝縮した理念です。